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こころのしずく

こころのしずく

NARUTO 34~36



「こころのしずく」三周年御礼小説リクエスト企画。ガイ班と八班の、合同練習での出来事です。(ネジヒナ、リーテン少々・ほのぼの)


 庭の隅に、小さな子供が二人。

―― ヒナタさま、どうしたのですか?

   ネジにぃさん……。
   父上のしゅぎょう、いたいよぉ……。え~ん……。

―― だいじょうぶです。ヒナタさま。

 男の子は、女の子を抱きしめた。

―― オレが、ずっとこうしていますから。



 ネジ兄さん――


『小さな約束』(NARUTO34)

 目が覚めたら、朝の光がやけにまぶしく感じた。
 ヒナタは、ぼんやり体を起こす。

 夢を見た。幼い頃の、夢を。
 遠い、遠い、昔の夢を。

 もう少し、夢の続きを見ていたかった。



 その日八班は、ガイ班と合同練習をすることになっていた。ヒナタは、最近ほとんどネジと会っていなかった。同じ敷地内に住んでいるとはいえ、今やヒナタは中忍、ネジは上忍となり、二人とも長期任務で忙しい毎日だったのだ。

「どうしよう……。会ったら、なんて声かけよう……」
 ヒナタは小さくつぶやいた。パジャマの、胸のボタンを外す。心臓の、かすかな鼓動が手に伝わってくる。14歳になり、体もより女らしくなった。それでも、何かとすぐに動揺してしまうのは、昔のままだ。


 朝日に照らされた演習場で、八班の三人が待っていると、ガイ班スリーマンセルがやってきた。ヒナタは、ネジを見てハッとした。しばらく会っていない間に、ずいぶん背が伸びた。それに、顔も大人びて……。

「ヒナタ、大丈夫か? 顔赤いぞ?」
 キバはヒナタの額に手を当てた。ネジが驚いて見る。
「あっ、うん。ありがとうキバくん……」
「そっか。あんまり無理すんなよ」

 そう言って、キバはヒナタの肩を軽く叩こうとしたのだが、その腕はネジにつかまれた。

「んあ? なんだよネジ……」
「ヒナタ様に簡単に触れるな」
「……は?」

 キバは、訳が分からないといった感じで、ネジを見た。しばらく不機嫌そうだったネジだが、ヒナタの視線に気付くと、一つ咳払いをして冷静な表情に戻った。

「いや……ヒナタ様は年頃になられたからな……。それにヒナタ様は奥手だ……。オレは分家として、宗家のヒナタ様を守る義務がある」
「ああ。そうなの……」
 キバは、ふうんと、ヒナタから離れた。

「義務……」
「あ、いや――」
 小さくつぶやいたヒナタに、ネジが何か言おうとした時――

「さあ! はりきって修業を始めましょう!!!」
 リーの元気な声が、演習場に響いた。


 ネジの提案で、まずは二人ずつ組んで修業をすることになった。
「よし。じゃあ行こーぜヒナタ」
 キバはいつものようにヒナタの腕をつかもうとしたが、ネジの言葉を思い出したのか、その手をひっこめ目で場所を合図した。

「待てキバ!」
「……なんだ?」
 まだ何かあるのかと、キバは不思議そうにネジを見つめた。
「何故お前がヒナタ様と組む」
「いや、別に……。いつもヒナタ相手にやってるから……」
「せっかくの合同練習に同じ班同士が組んでは意味がないだろう」
 ネジは言い放った。
 キバは、ああそっか、と、リーと組んだ。
 リーとテンテンは、何故か残念そうな顔をした。

「さあヒナタ様」
 ネジは手を差し伸べた。
 ヒナタが頬を赤らめた、その時――

「ネジ! 確かお年頃の女の子に触れてはいけなかったのでは!?」
 力強く正論を放つリーの後ろで、キバも不思議そうに見ている。
「オレたちはただのいとこ同士だ! 問題ないだろう!」
 それもそうです、と、リーは納得したようだった。

「ただのいとこ同士……」
「あ、いえ――」
 小さく繰り返すヒナタ。ネジは、墓穴を掘ったというような顔をした。

 その時、シノがずいと出てきた。
「ネジの相手はオレがする……」
「な、何故だ……」
 ネジは、一見冷静そうに聞き返した。シノは、聞きたいか……という感じでサングラスをきらりと光らせた。
「一つには、お前はいつもヒナタと修業をしている。だから合同練習の目的から外れることになる。もう一つには、オレがお前と組むのが最良だからだ。何故なら……」
 皆がシノを見つめる。
「それが星占いの結果だからだ」

 非常に納得のいかない発言で、ネジはシノと組むことになってしまった。


 昼食の時間になった。皆は輪になって座る。
「ヒナタ、今日の昼飯はなんだ?」
「えっと、いつものおにぎりに……あっ、キバくんの好きな骨付きフライドチキンもあるよ」
 ネジのこめかみがピクリとする。
「あの、それから……おそばも……」
 ヒナタは頬を赤らめ、ちらりとネジを見た。そばはネジの好物だった。ヒナタの視線を受け、ネジもかすかに頬を染める。
「ははっ! なんでおにぎりにそばなんだよー!」
 キバはけらけら笑っていた。シノは、では頂こう……と低くつぶやき、食べ始めた。ネジも続いて食べようとした、その時――
「私たちのお昼はねぇー」
 テンテンの明るい声に、ネジはビクッとして手をひっこめた。
「何驚いてんのよネジ。いつも作ってきてあげてるでしょー」
 テンテンは不思議そうに言い、重箱のふたを開けた。
「えっと、カレーピラフのおにぎりでしょー! 野菜炒めカレー味でしょー、おだんごカレーでしょー!」
「相変わらずカレーばかりだな……」
「わーい! ボクいただきまーす!」
 呆れるネジをよそに、リーは大喜びで食べ始めた。リーはカレーが大好きなのである。けれどそれ以上に……。
「リー、これも食べて」
「はい! ボクは……ボクは幸せです!!」
 リーはテンテンが大好きなのであった。そしてテンテンも。
「あの……よかったら……」
 ヒナタは、おどおどしながらおそばをガイ班に差し出した。ネジがドキリとしてヒナタを見ると、目が合ってしまい、二人ともあわてて顔をそむけた。
「なんだヒナタ。ホントだいじょうぶかよ」
 キバはヒナタの額におでこをくっつけた。ネジは箸を落とした。それをきっかけに、キバは、ああ……とヒナタから離れる。
「ヒナタにさわっちゃダメなんだっけな」
 けらけらとキバは笑った。
「ネジの前では」
「違う! いつでもどこでも誰の前でもだ!」
 キバの天然の思い違いを、ネジは強く否定した。そしてハッとする。しかし時既に遅かった。皆がネジに注目する。テンテンはふーんと意味ありげに笑い、リーはなるほどといった感じの笑顔だ。シノは不気味な静けさで何かを物語っている。ヒナタだけがもじもじおどおどしていた。
「何お前。ヒナタのこと好きなの?」
 キバはあっけらかんとたずねた。ヒナタは真っ赤になり、ネジは激しく動揺する。
「そっ、そんな訳ないだろう! 違う! 何とも思ってない!」
 ネジは大声で否定した。

「何とも……思って……」
 ヒナタは、ぼんやりと繰り返した。
「あ、その――」
 
 ヒナタの目から、涙がこぼれた。
 そのままヒナタは、駆けて行ってしまった。



「あいつ、またおっきな木の下にうずくまって泣いてんだろーなぁ……」
 仕方ないなぁという風に、キバはつぶやいた。
「何故お前にそんなことが分かる……」
「なんでって、ヒナタとはいつも一緒にいるからなぁ」
 ネジは、小さくくちびるを噛んだ。


「……行ってやれよ。ネジ」
 キバは静かに言った。
「ヒナタはお前に来てほしいんだ」
 キバはネジを真っ直ぐ見据えて。
「ヒナタは八班の大事な仲間だかんな。泣かせたら承知しねー」
「同感だ……」
 シノも低くつぶやく。
 ネジは、キバとシノにうなずくと、ヒナタを追いかけ森へと駆けだした。



 ヒナタは大きな木の下にうずくまり、体を小さく丸め、泣いていた。キバの言ったとおりだった。けれど、本当はキバに言われなくても分かっていた。幼い時から、同じだったから。ヒナタはいつも、どこかに隠れるようにして身を縮め、泣くのだ。
「ヒナタ様……」
 ネジが近づくと、ヒナタはビクッとした。ネジは一瞬躊躇したが、ゆっくり歩み寄り、ヒナタの向かいにかがんだ。ヒナタは膝に顔をうずめたまま、しゃくりあげている。


「ヒナタ様、どうしたのですか?」

 ネジの優しい声に、ヒナタは昔に引き戻される。
 

―― ヒナタさま、どうしたのですか?

   ネジにぃさん……。
   父上のしゅぎょう、いたいよぉ……。え~ん……。



「……ふっ…うっく……ネジ…兄さ……」


「大丈夫です。ヒナタ様」

 少年は、少女を抱きしめた。

「オレが、ずっとこうしていますから……」


 ヒナタは、ネジの背中にそっと手をまわした。


「ネジ兄さん……。昔と変わらずにいてくれるんだね……」
「ヒナタ様……」
「今日…久しぶりに見たネジ兄さんが……思ったよりずっと大人になってて……すごくドキドキしたよ……。だけど、もう遠い人みたいで……なんかさみしくて……」

 返事の代わりに、ネジはヒナタをぎゅっと抱きしめた。



   てを、はなさないでね。
―― はい。ずっと、ずっと、にぎっていますから。


 優しい思い出と、あたたかい胸に安心したのか、ヒナタの体の力は抜けていき、泣き声も止んできた。
 ヒナタを抱きしめたまま、やがてネジは、静かに口を開いた。


「オレも今日、ヒナタ様を遠くに感じました……」
「ネジ兄さん?」
「オレの知らないところで、ヒナタ様はどんどん綺麗になって……。本当はそれを、いつもそばで見ていたかった。触れていたかった。心を通わせていたかった。けれど、それは叶わず……。オレが欲しいものを全て得ることのできる……キバやシノが、うらやましかった――」

 ネジは一つ息を吐き。意を決したように続けた。

「義務でもないし」
 ヒナタの体がかすかに揺れる。
「いとこでも関係ない」
 熱を帯びるネジの頬。
「何とも思ってないなんて嘘だ」


「オレはヒナタ様が好きです」



 ヒナタは、ネジにぎゅっと抱き付いた。

「私も……私もネジ兄さんが大好きだよ……!」



 夢の続きを思い出す。


   私ね、ネジにぃさんが、だあいすき。

―― オレも、ヒナタさまがだいすきです。


 ネジが差し伸べた小さな手を、ヒナタはぎゅっと握った――



「ヒナタ様……」
 あの時と同じように、ネジは手を差し伸べる。大きく、頼もしい手を。ヒナタがそっと手を握り返すと、体がぐいと引き寄せられ……。

 木ノ葉舞い散る中で。ネジはヒナタにキスをした。





 二人が手をつないで演習場へ戻ると、皆はひゅうひゅうとはやし立てた。
「き、今日からヒナタ様は……オレの…………だ……」
 ネジは相当照れながらも、なんとか恋人同士となった事実は伝えようとした。
「ネジ。物事ははっきり言うべきだ。オレの女だ、と……」
 シノは静かながらも、もろに言った。ネジもヒナタも真っ赤になる。
「ヒアシサマがなんて言うかねー。けどよかったな! ヒナタ!」
 うん、と、キバに涙目で笑うヒナタの横で、ネジはショックを受けていた。ヒナタの父のことをすっかり忘れていたのだ。
「大丈夫ですネジ! ヒアシさんこの間言っていましたよ! 二人が結ばれればいいって!」
「む、むすっ、結ばれ……!」
 ネジは信じられないという風に、何度もつっかえ言った。
「ねぇリー。私にも言ってよー! オレの女……とか……。きゃあぁ~」
 テンテンは自分の言葉に照れまくっている。リーはニッと笑い。
「ボクの女の子はテンテンですーっ!!!」
 そう、声を限りに叫んだ。
「ひゅうっ! けどなんだよ! ”ボクの女の子”って! そーいうときは”オレの女”ってワイルドに言うんだよ!」
 キバが腹を抱えて笑った。けれどテンテンには、ど真ん中にヒットしたらしい。リーがかわいすぎて、そしてうれしすぎて、胸のきゅんきゅんが止まらないようだった。

 結局午後は、お祝いパーティになった。お菓子やらジュースやらを買ってきて、ネジとヒナタ、二人を皆が心から祝福した。



 帰り道。ネジとヒナタは二人、手をつないで歩いた。
「こうやって手をつないで歩くの、子供の時以来だね」
 夕陽に照らされたさみしい一本道を歩きながら、ヒナタは恥ずかしそうに笑った。
「そうですね。そして、いつもヒナタ様は泣いていましたね」
 ネジは優しく、ヒナタを見つめた。
「うん。そうだね……」
 ヒナタの目に、涙が浮かんだ。
「ほら、また……」
「悲しい涙じゃないよ」
 ネジはほほえみ、そっと指でヒナタの涙をぬぐった。そのままネジは、ヒナタの頬に触れた。ネジの手から伝わるあたたかさが心地よくて。
「ヒナタ様。オレ……本当はずっと前から、貴方のことが好きだった」
 静かに、ネジは言った。ヒナタは目を見開く。
「父のことや、いろいろあって……ヒナタ様に辛く当たったこともあった……。けれどもう、ヒナタ様を二度と傷つけたりしない。だから……」
 ネジはヒナタの目を、じっと見つめる。

「これからも、ずっとついてきてくれますか?」
「――ついていきます」

 二人は、誓いのくちづけを交わした。


 
   私ね、ネジにぃさんが、だあいすき。

―― オレも、ヒナタさまがだいすきです。


 ネジが差し伸べた小さな手。ぎゅっと握るヒナタ。

   てを、はなさないでね。
―― はい。ずっと、ずっと、にぎっていますから。



 幼い二人の、小さな約束は、今もまだここにある。



☆あとがき☆
 リクエスト内容「ガイ班+八班・CP:ネジヒナ、(余裕があれば)リーテン・ほのぼの・ガイ班と八班合同練習中の出来事(概略)」で頂きました。
 ネジヒナいいですよねー(*≧ー≦*) 一番落ち着く感じがしますv リーテンも好きです! ガイ班と八班の合同練習なんて普段見られないですよねー! 素敵&楽しい設定のリクエストをありがとうございましたo(*^▽^*)o~♪
 リクエスト者様のしぐれ様は、ネジとヒナタが抱き合っている絵をよく描かれていますv そのイメージから、「ヒナタ様を抱きしめてなぐさめるのは昔からオレの役目だ」みたいなネジが出来上がってきて、仔ネジ仔ヒナのエピソードも出してみました。少しでも心に響いてくださるところがあったなら、幸いです。それにしても「ひゅうっ」って表現古いですよね・笑 でもなんとなくこの作品に合っている気がしたので使ってみました…w それと、現時点ではネジ、ヒナタの上忍中忍昇格時が判明していません。違っていたらすみません…。
「こころのしずく」三周年ありがとうございました。
この物語を、しぐれ様へ捧げます。

☆リクエスト時に頂いたコメントのお返事☆
しぐれ様へ。
 小説お待たせ致しました。
 企画を喜んでもらえてうれしいですv こちらこそリクエストありがとうございました(*^_^*) 普段あまりない設定のリクエスト、大変楽しく書かせていただきました(*^_^*) 
 他のリクエスト者様へのお気遣いもありがとうございました。小説の応援、大変励みになります! しぐれ様も、HP楽しく運営されてくださいね^^ 素敵ネジヒナ絵も楽しみにしていますv
 この度は本当にありがとうございました!



「こころのしずく」三周年御礼小説リクエスト企画。十六歳の誕生日を迎えたもみじは、独りカカシのことを想い……。(カカもみ・甘甘)

※「カカもみ」とは「カカシ×もみじ」です。
もみじは、春日詩様のオリジナルキャラです。陰陽師の血を引く、ナルトたちより一つ年上の女の子。この小説では二部設定、暗部に所属しています。

注1:上記の通り、カカシ×オリジナルキャラです。OKな方のみお読みください。
注2:この小説は、春日詩様のカカもみ設定と出来るだけ近づけるようにしたものの、違う部分もあるかと思います。何卒ご了承頂き、この小説だけの設定として読んで頂ければ幸いです。



 誕生日を祝う風習のない一族に生まれた私は、それでも生まれてきたことを祝ってほしいと、ずっと願い生きてきて。それを叶えてくれたのは、カカシさんだった。私の、最愛の人。14歳のあの日から、憂鬱だった誕生日が、一変して特別な日となった。


 日々は過ぎ。
 私は今日、16歳の誕生日を迎えた。


『星を見ていた』(NARUTO35)

 アパートの外は、雨だった。私は窓から、ぼんやり外を見つめる。
 もともと誕生日を祝う風習がないので、誰も私の誕生日を知らない。だから例えばサクラがひょっこり訪ねてきて、ケーキとプレゼントを持っておめでとうなんて言ってくれることもない。
 私の誕生日を唯一知っているカカシさんは、二日前、長期任務へ旅立つ前にここに立ち寄ってくれた。誕生日に一緒にいられなくてごめんね、と、カカシさんは残念そうに言い。私が笑って首をふると、キスをしてくれて。そうして、行ってしまった。

 一ヶ月もかかる任務。こんなとき、忍の世界を少しうらめしく思う。

 こんな日に独り家にいると、いろいろなことを思い出す。

 初めて出会ったあの人を、とても優しそうだと思った。カカシさんが好きだと思うようになり、それが恋だと気付いたとき、私はまだたった13歳で。カカシさんとは13歳も離れていて。

 カカシさんは私を受け入れてくれたのだけれど。それまでにとまどいがあったと言った。まだ子供の、13歳も年下の私を、本当に好きかどうかって。勘違いなんじゃないかって。だけどカカシさんは、私を一人の女として好きなのだと、言ってくれた。それは、出会ってからもうじき一年がたとうとしていた夏。お祭りの雑踏の中、花火の音が響く中、お互いの想いを確かめ合いキスをした。

 そうして迎えた14歳の誕生日。そういえば、あの日も雨が降っていた。同じように、この部屋に独りいた。同じように、カカシさんは任務で。けれどあのときは、一ヶ月任務を三週間で終わらせて、来てくれた。誕生日を祝ってもらいたかった、ただその気持ちに答えてくれるために、帰って来てくれた。生まれてくることは簡単には出来ないからと、誕生日を祝っても良いのだと、そう言って。優しく、抱きしめてくれた。

 
 私は、カカシさんと出会ったときから、ずっと頑張ってきたことがある。
 ねぇカカシさん。私と貴方は、13歳も年が離れていて。子供の私はいつも守ってもらうばかりだったから。だから私は大人になろうと思った。少しでもカカシさんに近づきたくて。そうして例えば、今日みたいに雨が降った日は、冷え切ったカカシさんの体を抱きしめて、温めてあげたい。

 ふと思う。カカシさんは私と一緒にいて、安らげることがあったのだろうか。私は、何かあるたび抱きしめられて、キスをもらい、愛をたくさんもらったけれど。カカシさんは辛いとき、私に心を預けてくれているのだろうか。

 急に、不安になった。カカシさんは、「悲しい」と言ったことがない。「怖い」と言ったこともない。泣いたところを、一度も見たことがない。

 外は雨。貴方は冷え切った体で、きっと今も笑っている。


 とくん、と、心臓の音が、静かな部屋に響いた気がした。



 私はそのまま、忍鳥に乗って窓から飛び出した。忍鳥使いで良かった。大きな忍鳥を口寄せして空を飛べば、数日かかる他国へも、一日かからずに行ける。


 風を切り雨に濡れながら、いろんな感情が押し寄せてくる。
 カカシさんが雨に濡れていたらどうしよう。冷え切っていたらどうしよう。それでも笑っていたらどうしよう。抱きしめてあげたい。温めてあげたい。カカシさん。お願いだから、無理をして笑わないでください。笑顔のカカシさんは大好きだけれど。だけど私はありのままのカカシさんを受けとめたいから。カカシさんの心のよりどころでありたいから。
 ねぇカカシさん。だから私は大人になろうと思ったんだよ。

 激しく渦巻く感情の中、何をやっているのだろうと、冷静に思う別の私がいる。分かってる。バカなことしてるって、分かってるよ。だけど引き返すことが出来ない。強い感情は消えてはくれない。何故?



 今日は私の誕生日。

 そっか。私は、カカシさんに会いたいんだ。
 すごく、すごく会いたいんだ――


 涙があふれる。
 知らなかった。恋をすると強くなるだけでなく。
 こんなにも、弱くなるんだ。



 着いたのは、夜だった。この国でも、雨はしきりに降っていた。静かな場所だった。砂漠がどこまでも続いていて。大きな岩がぽつりぽつりとあって。

 一つの岩陰に、カカシさんを見つけた。独りだった。ずぶぬれのまま座って、遠くをぼんやり見ていた。

 カカシさんが泣いている――

 一瞬確かにそう見えたのだけれど。カカシさんは涙を流してはいなかった。雨の雫が、頬を伝い落ちてはいたけれど。

「カカシさん!」
 私が降り立っていくと、カカシさんはすごく驚いた顔をしていた。当然だ。
 地上に着くと、忍鳥は帰っていった。

「もみじ……どうして……」
「あ、あのっ……それは……」
 どうしよう。

「カカシさんこそ何で一人なんですかっ?」
「え? ああ、オレ今日の見張り役だから」
 カカシさんが目をやった方を見ると、他の仲間たちがテントで休んでいる。ああ、私バカだ。動揺していたとはいえ、当たり前のことを……。

「もみじ……泣いてたの?」
 カカシさんは、そっと私を抱きしめてくれた。
「こんなに濡れて……」
 ハンカチで、私の髪を拭いてくれる。
「ごめんねもみじ。二日間じゃ、任務を片づけられなかったよ」
 頭をなでてくれながら。
「もみじの誕生日を祝ってあげられるのは、オレしかいないのにね」
 何度もなでてくれながら。
「もみじ。オレ、もみじが誕生日にどんなに孤独になるか知ってるのに、そばにいてあげられなくてごめんね」
 ううんと、首をふらなくちゃいけないのに、胸が震えて。
「オレ、一日中そばにいたかったのにな」
 独り言のように言ったカカシさんに、私はとうとう我慢出来なくて泣き出してしまった。子供みたいに。自分でもびっくりした。こんなにも、さみしかったなんて。こんなにも、会いたかったなんて。大好きで大好きで大好きで、これ以上ないくらい好きな気持ちを感じていたのに。私の想いは、きっと限界なんてないんだ――

 カカシさんは、私が泣いている間、ずっと黙って抱いていてくれた。私は泣きじゃくって、カカシさんにぎゅっと抱き付いて……泣き続けて……やがて……。

 匂い立つ雨に気付いた。そうして、私はカカシさんに抱かれて温かいのに、冷たい体のままのカカシさんに気付いた。

 ああ――また繰り返す。同じ過ちを。後悔を。
 自分よりもカカシさんの方が間違いなく大切なのに。
 求める想いが強すぎて。

 カカシさんに会いたかった。
 だけど願いはそれだけでなく。

 カカシさんを抱きしめに来たはずなのに。



 出会ったときから、大人になりたいと思った。
 カカシさんに、近づきたくて。
 カカシさんを、受けとめたくて。

 私は今日、やっと16歳になったんだ。


 一度、カカシさんから離れて。
 そうしてまた、そっと、カカシさんを抱きしめた。
 その手が震えたのは、冷たい雨のせいではなく。


 伝わってきたんだ。カカシさんの、あふれる強さと優しさの、ずっとずっと奥の方に。
 感じたんだ。その笑顔に必死で隠れて、泣いているカカシさんを――


「カカシさん……」
 やっと見つけた。心深い闇の中で、ただじっと立ちつくしているカカシさんを。全てを拒絶するような目で、涙を流しているカカシさんを。ずっと探してた。泣いてる声が聞こえたから、今までずっと探してた。そうしてやっと、見つけたんだ。
 カカシさんは、それに気付いたのだろうか。体をわずかに反応させた。

 だけどそれから、どうすれば良いのか分からなかった。
 
 悩んでいるのなら、打ち明けてください―― 違う。
 もっと私になんでも話してください―― そうじゃない。

 似ているけれど、全然違う気がした。
 正直に言えばいいのだろうか。けれど……。
 カカシさんのために大人になりましたと言うのは、恩着せがましい気がした。


 しばらく考えて。私はこんなことを口にしてみた。

「誰よりもカカシさんが好きです」
 カカシさんをぎゅっとして。
「カカシさんが本当のカカシさんでいられる存在になりたいです」
 強く強く抱きしめて。
「だから笑顔に隠れたカカシさんを見たいです」

 大人になろうと思った。 
 今日16歳になった。
 これからは、カカシさんを――
「ぜったい、ぜったい、受けとめるから――」

「もみ――」
「――ごめんなさい」

 初めて敬語を使わずに話した。
 無意識だったから、驚いた。


「いいよ。怒ってない」
 カカシさんは、ささやくように言った。
「もみじが近くなったみたいで、オレ今安心してるくらい」
 そうして、カカシさんは、私の肩にそっと顔をうずめた。

 そんな風にされたのは、初めてだった。

「もみじ……」
 かすかに掠れる声で、カカシさんは私の名を口にした。私は黙ったまま、ただカカシさんを抱きしめた。優しく、優しく。本当のカカシさんに会うために。
「オレ、だいじょうぶだよ。もみじがこうして、そばにいてくれるから……」
 私は返事をしなかった。それは、無言の抵抗。
「ははっ……、ホントにだいじょうぶだから……」
 カカシさんが笑うたび、私は悲しくなる。やっぱり私は、まだまだ子供なのだろうか。16歳になっても、カカシさんと年の差が縮まることはない……。

 その時、また匂い立つ雨を感じた。今日、アパートの窓を流れ伝う雨を見ながら、不安になったことを思い出した。


 カカシさんは、「悲しい」と言ったことがない。
「怖い」と言ったこともない。
 泣いたところを、一度も見たことがない。

 外は雨。冷え切った体で、今も笑っている貴方。



 だから私はここにいるんだ。
 大人になって、カカシさんを受けとめるためにここにいるんだ。



 弱い心を打ち消して。
 力が抜けかけてた腕を、もう一度カカシさんの背中にまわした。
 優しく、今度は少し強く。


 そのまま、時だけが流れていった。
 岩を打つ、雨の音だけが響いて。
 どのくらいそうしていただろう。

 ふと、カカシさんが口を開いた。

「もみじ……オレね、本当はそんなに強くないんだ……」
 私の肩に顔をうずめたまま、カカシさんはうめくように言った。
「それに、優しくもないんだよ……」
 雨が冷たく降り注ぐ。
「前に話したよね。オビトのコト。たった13歳で死んだんだ……」
 カカシさんの、私に抱き付く力が、心なしか強くなる。
「それに……サスケが里を出て……七班の三人とも辛い思いをしてる……」
 気のせいではなく。カカシさんの指が私の背に強くくいこむ。
「オレが、強くて優しかったら、そんな風にはならなかったんだ……」
 伝わってくる。心に。涙が出そうなほど強く。
「今もまだ、引きずってんのね、オレ……」
 伝わってくるよ。切り裂かれそうなほど、強い、痛みを――


 カカシさんは泣かなかった。
 それでも私は、カカシさんをずっと抱きしめてた。


 カカシさん。私もすごく辛いよ。だってカカシさんの痛みは、私も同じように痛むから。
 それなのに、少しでも心を開いてもらえて嬉しいと思ってしまう気持ちを。
 どうか許してください。


 しばらくして、カカシさんはそっと私の肩から顔をあげた。
 そうして私を抱きしめて。
 ありがとうね、と、言ってくれた。


 私の体をハンカチで拭いてくれながら。
「もみじの気持ち、とってもうれしかったよ」
 にっこり笑い。
「でもやっぱり、オレは守られるより、守ってあげたいな。もみじを」
 どきっとした。けれど……。
「……私はやっぱり、カカシさんにとって子供のままですか?」
 カカシさんからハンカチを取って、カカシさんの肩をそっとぬぐう。
「いや」
 カカシさんは、私の耳元にそっと顔をよせ。
「もみじが、思ったよりずっと大人になっててドキドキした」
 頬がとたんに熱を帯びる。
「16歳のお誕生日おめでとう」
 カカシさんは、あたたかいキスをくれた。

「生まれてきてくれて、ありがとう」

 ホントは14歳の誕生日に言ってあげたかったのだと、カカシさんは照れながら笑った。



 16歳の誕生日。また一つ、誕生日が特別になった。
 少しだけ大人になれる日。カカシさんに近づける日。
 生まれてきて良かったと思える日。


 カカシさんと出会えたから。 
 それだけで。
 自分が生まれてきたことをお祝いしてあげたい。



 雨は上がり。
 カカシさんと私は、並んで座り。
 手をつないだまま。

 ずっと星を見ていた。



☆あとがき☆
 リクエスト内容「カカシ、もみじ・CP:カカもみ・甘甘・もみじの誕生日(11月21日)に関する小説(概略)」で頂きました。
 少し早いですが、もみじ、そして春日詩様、お誕生日おめでとうございますo(*^▽^*)o~♪
 カカもみは、何度も書かせて頂いているのですが、今回は久しぶりです。このCPで好きなところは、カカシ先生のもみじへの接し方がすごく優しいところや、もみじが節度をもって大人のカカシ先生に接しているところ(恋人でありながら礼儀正しいところなど)ですv また、もみじは優しく純粋な子なので、もみじ自身も好きですv なので、今回もリクエスト通り甘い気分に浸りながら書かせて頂きました(*^_^*) 
 このCPの売りは13歳もの年の差CPなところなのですが、管理人も年の差CP大好きですv 第一部設定ではもみじはナルトたちと同年代ということで、カカシ先生との年の差が感じやすく、好んで書かせてもらっていたのですが、今回はあえて大人なもみじを書かせて頂きました。第二部16歳のもみじを本格的に書いたのは初めてです。カカシ先生のために大人になりたいもみじと、そんなもみじに心の悲しみを預けるカカシ先生……みたいなものを書いてみました。少しでも、気に入ってくださったところがあったならうれしいです。 
「こころのしずく」三周年ありがとうございました。
この物語を、春日詩様へ捧げます。

☆リクエスト時に頂いたコメントのお返事☆
春日詩様へ。
 小説お待たせ致しました。
 三周年にお祝いのお言葉本当にありがとうございますo(*^▽^*)o~♪ 小説やイラストも褒めてくださってうれしいですv もっと、褒めてもらうのにふさわしいくらい良いものが書けるように努力します! 応援のお言葉も、とても励みになりますv
 リクエストに早速応募してくださったこともうれしかったです♪
 詩様、いつもたくさんの小説やイラストをくださって、そして何より、長いことお付き合いしてくださって、本当にありがとうございますv これからも、どうぞよろしくお願いします(ぺこり) 詩様のHPも応援しています☆ 楽しいWJ感想や、小説、イラストetc..これからも楽しみにしていますo(*^▽^*)o~♪
 この度は本当にありがとうございました!



「こころのしずく」三周年御礼小説リクエスト企画。十四歳の誕生日を迎えたリーは、ある決意をします。(リーテン・甘甘)


 十二歳で、恋をしました。
 おだんご頭が可愛い女の子。
 それがボクの、初恋でした。


『ボクの初恋』(NARUTO36)

 ボクは女の子には「さん」をつけて呼ぶのだけれど。
 テンテンのことは呼び捨てです。
 同じ班だからというふりをして。

 本当は、テンテン、と呼びかけるだけで
 いつも胸が音を立てます。
 とくん、とくんって。

 天真爛漫に笑うテンテン。
 ビシッと怒るテンテン。
 恥ずかしそうにはにかむテンテン。

 どんなときも、可愛くて仕方なくて。
 それが恋だと気付いたのは、わりとすぐでした。
 どこが好きって、全部です!

 テンテンと出会い、日々が過ぎ。
 もうじき二年になる今日。
 ボクは十四歳の誕生日を迎えました。


『テンテン、ボクと二人で遊びに行きませんか?』

 ありったけの勇気をふりしぼって誘ったのは二日前。
 テンテンは、ものすごく驚いた表情になって。
 だけどその後、うん、と、小さくうなずいてくれました。

 そして迎えた今日十四歳の誕生日。
 ボクはテンテンに告白します!



「リー! お待たせー!」
 息を切らせてやってきたテンテンは、なんとワンピース姿。
 すっごく可愛いです!

「ごめんねリー。待った?」
「いえ、まだ待ち合わせ時間より三十分も前です!」
 ボクがにっこり笑ってみせると、テンテンも笑い返してくれました。

 たったそれだけで、ボクは今日テンテンと会えて幸せだと思いました。

「さて、テンテン。どこへ行きたいですか?」
「えっ? リーが考えてきてくれたんじゃないの?」
「あ、いえ……」

 だって、女の子が喜びそうなところなんて知らないから。
 テンテンの好きなところへ連れて行ってあげようと思ったんです。

「じゃあ、リーの好きなところでいいよ」
「あ……でも……」
「だって今日はリーのお誕生日だもの!」

 テンテン!
 ボクの誕生日を覚えていてくれたなんて、感激です!


 結局ボクはテンテンを連れて。
 独りいつも修業する、秘密の森へ行きました。
 ここはとっても紅葉が綺麗だったから。

「わぁ……。すごく綺麗……」
 見上げるテンテンに、陽光きらめく色とりどりの葉が落ちて。
 思っていたより、ずっと女らしく綺麗になっていたテンテンにハッとしました。

 テンテンに触れたい。その肩に。その頬に。

 ボクはそんな衝動にかられましたが、ぐっと我慢しました。
 今日はテンテンに、ボクの気持ちを伝える日――


 十二歳のあの日から。
 好きと気付いたあの日から。
 ボクは決めていました。

 十四歳になったら、テンテンに想いを告げると。
 ボクはまだ、弱いだけの子供だったから。
 修業して、強くなって、男になって。

 十四歳の誕生日が来たら――


「ねぇリー」
 いつの間にかテンテンがボクのすぐ近くにいて。
「ななななんですか?」

 思わず動揺してしまいました。

「あのね」
 テンテンははにかんで、おしゃれな布バッグの中から、何かを取り出しました。
「これ、お誕生日プレゼント」

 手のひらにのせてくれたもの。
 それは、お守りでした。
 ふっくら、ころんとやわらかい、小さなお守り。

「私が作ったの。どうかな?」
「とっても効きそうです! ありがとうございます! テンテン!」
「リーはいつも無茶するから……」 

 そう言って、テンテンは悲しそうな表情を見せました。

 とても、驚きました。
 

「すみません。テンテン……」
 優しいテンテンは、ボクのことで心を痛めてた――

「あんまり心配かけないでね」
 一生懸命笑顔を作りながら、けれど泣きそうなテンテンがたまらなくいじらしくて――

 ボクはテンテンを抱きしめました。
 想いがあふれて。ぎゅっと、ぎゅっとしても足りなくて。
 テンテンはその間、ボクの胸の中でじっとしていました。

「ボクはもっと強くなります!」
 強く、ならなくては。
「テンテンが心配しなくても大丈夫なように……」
 修業、しなくては。
「テンテンが笑っていられるように……!」
 大人に、ならなくては。

 そうしてテンテンを幸せに――
 自分ルールは大事だけれど。
 ”できなかったら”なんて今日は言わない。


「ボクはテンテンが好きです!」



 十二歳のあの日から。
 好きだと気付いたあの日から。
 ボクはずっとテンテンを見ていたんだ。

 テンテンに憧れの眼差しで見つめられるネジに、何度も嫉妬しながら。
 任務に失敗したのをテンテンに見られて、惨めな思いをしながら。
 強くなって、男になって、テンテンを幸せにするのはボクだと――

 言い聞かせて、生きてきた二年間。



 ボクは体が震えて……いや、これはボクじゃなく……。
 テンテンから伝わってくる、震え……。

「テンテン……泣いてるのですか?」
 ひくっと肩が動いただけで、返事は返ってこないです。
「……スミマセン。困らせるようなコト言って……」

 ショックも胸の痛みも通り越して、呆然としながら離れようとしたとき。
 テンテンが、ボクの背中に手をまわしてきました。

「私も……。リー……。あなたが好き……」



 激しい衝撃を受けた後は、もう何が何だか分からなくて。
 熱に浮かされたようになった、そのままに。
 
 テンテンの頬に手を当てて、キスをしました。
 
 
 あの時。
 くちびるがとてもやわらかくて。
 触れた頬が赤く熱をもっていたこと。
 今でもよく覚えてます。

 それは、お守りの他にテンテンがくれた、最高の誕生日プレゼント。



 十二歳で、恋をしました。
 おだんご頭が可愛い女の子。
 それがボクの、初恋でした。



「ねぇリー。手をつなぐときは、指をからめるほうが好きだな」
「こっ、こうでしょうか」
 ボクはテンテンの細くやわらかい指に、そっと自分の指をからめて。
 ぎゅっと握りました。

 この手は、これからも絶対離さない。
 二人で生きていくことを。
 ボクは自分自身に誓います。


 そうして初恋は、今もずっと続いているのです。



☆あとがき☆
 リクエスト内容「リー、テンテン・CP:リーテン・甘甘・リーの誕生日(11月27日)の話(概略)」で頂きました。
 リーくん、お誕生日おめでとうございますo(*^▽^*)o~♪
 管理人もリーテン推奨派ですv 原作第一部最終話で、テンテンがリーを見つめていた時から特にですv リーくんの一生懸命な姿に、テンテンは胸きゅんしてしまったのかな、そうならいいな、と思いますv
 真っ直ぐなリーくんと、しっかり者でありながら女の子らしいテンテン。そんな二人の、純粋な恋愛を書いて、とても初々しい気持ちになれた気がします。リーくんなら、一度決めた女(ひと)を、生涯大切にすることでしょう。テンテンもまた、一途についていくのだと思います。二人がいつの日か、そういう風になれたらなぁと思います。
 作中、リーくんはなんにでも頑張る人だと思い、テンテンへの告白も一生懸命している風に書きました。テンテンは、好きな人には甘える面もありそうだな~と思い、こんな風に書きました。
 原作での、リーくん→サクラちゃんはなかったことになってます。原作設定を無視してしまってすみません^^;
 リーテン甘甘なこの小説、少しでも気にいってもらえたらうれしいですv
「こころのしずく」三周年ありがとうございました。
この物語を、310様へ捧げます。

☆リクエスト時に頂いたコメントのお返事☆
310様へ。
 小説お待たせ致しました。
 三周年にお祝いのお言葉、本当にありがとうございますo(*^▽^*)o~♪  しかもお祝いとしてネジの絵をくださって…! かわいくはにかむネジの絵に、心がポッとしますv ありがとうございました(*´∀`*) 大切にしますね!
 応援のお言葉もうれしいです! はい! 楽しく頑張ります(*^_^*) 310様もHP楽しく運営されてくださいね^^ ほのぼのとした絵や楽しいバトン回答など、楽しみにしています♪
 この度は本当にありがとうございました! 






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